僕は一瞬は長いと感じた。
- Works Numacci
- 2022年11月29日
- 読了時間: 1分
大昔のNikon F-801 のキャッチコピーです。
当時はカメラ好きでも何でもなかったのですが、金曜ロードショーなどのコマーシャルで頻繁にながれていたのでよく覚えています。
昨年から動画を撮り始めました。
コロナ禍で街の変化のスピードが早すぎて、写真では変化の記録が間に合わないと感じだからです。写真に撮り逃したスポットが次々と消えていきました。記憶から取り戻すことは出来ません。その点、動画は強力です。散歩をしながらカメラを回せば、丸々世界がコピーできます。4K で撮れば画質も問題なし。これは凄いと感動しました。
ところが、それをどう伝えるのかという所で壁に突き当たりました。様々な情報が指一本で流れ去るSNSの世界ではいくら短く編集しても殆ど見られることはありません。
動画は被写体そのものに興味がある人にしか刺さりません。世間は興味のないものに時間を費やすほど暇ではないと感じました。
そこで写真の魅力に気がつきました。
写真は一瞬です。
一瞬のなかにストーリーを詰め込み、一瞬で提示します。この力強さ。
見る人の時間を奪わない。しかしその一瞬に時間を感じさせる事が出来るのが写真の魅力なのです。
離れてみる事で新しく知る事もあるのですね。そんな体験でした。
コメント