僕がマイクロフォーサーズに移行したわけ
- Works Numacci
- 2022年12月18日
- 読了時間: 3分
この夏にSony A7iiを手放して、マイクロフォーサーズ機に移行しました。
元々はCanon EOS M5をメインマシンにしていましたが、マニュアルで撮影する楽しさに惹かれオールドレンズに手を出すと、その画角の狭さが気になってしまいました。
そこでオールドレンズをオリジナルの画角で楽しめるフルサイズ機が欲しくなり、A7iiを購入しました。1年前のことです。レンズもCONTAXで揃えました。
機材的にはこれでもうアガリだと思いました。
CONTAX Planar 50 1.4
CONTAX Planar 85 1.4
CONTAX Sonnar 135 f2.8
CONTAX Vario Sonnar 28-70 f3.5-5.6
特にPlanar 50mmの夜のショットは特徴的で光に溢れたようなイメージは気に入っていました。

EOS M5 + Planar50mm f1.4
この体制でいろいろな作品撮りをしましたが、だんだんとやりたいこととのギャップが気になり出しました。そんなときに、サブ機として手に入れたOlympus E-M10MkⅡが思いがけずよく、マイクロフォーサーズをメインにする決断をしました。
フルサイズに感じていたギャップは
1)システムが大きくて重い。
・スナップで長距離持ち歩くには重い。スナップ撮影時は1日に15kmは歩くので 足を痛めることもしばしば。
・モデルの撮影ならばカメラの他にライティング機材や小道具も用意したい。
・ムービーを撮ろうにもにもジンバルに乗るレンズが限られる。
2)オールドレンズに拘らなければ果たしてこれが最適解なのか?
・オールドレンズのフレア、ゴーストは味があるが、フリンジは絵にならない。 モデル撮影での逆光は程々にしないとフリンジで使い物にならない。
・中華のマニュアルフォーカスレンズで味のある描写のものが安価に入手できる。 オールドレンズの代わりに中華レンズを使用した時、果たしてフルサイズ機は必要か?
3)使っていたA7ii に関していえば、メガネの私にとってファインダーが非常に見にくい。 特に、周辺部は殆ど見えないから、絞りとかSSとか重要な情報が確認できないままシャッターを切っており、大事な写真をロストした経験は数え切れないほど。
一方、マイクロフォーサーズ機の感想は
1)小さいのに本格的な作りの機種があり、なのに安価。
・ファインダー、操作系、防塵防滴など。特にフルサイズ機があるメーカーのAPS-C機 は初中級者向けの位置付けで簡略化された操作系であることが多い。
2)高感度でノイズは出るが、出方は悪くない。
・フィルムの粒状性・ノイズに似たイメージに感じる。
・スナップを撮る中でプライバシーが問題となる中、ノイズによってディティールが 自然にディフォルメされるのはむしろ望ましい。
・モデルのいる撮影であれば光の条件はコントロールできるので、ノイズは制御できる。
3)F値が小さくてもボケ量が少ない。 ・ミスショットが少なくなるのでスナップでは大きな強み。
・ポートレートもファッション・ビューティー系の作品が好きな僕の作風では 大きなボケ量は必要ない。
4)手ぶれ補正が強力。
・手持ち長時間露光は現代らしい表現方法だと思う。いずれ挑戦したい。
5)動画の撮影を考えると画素数はそれほど必要なく、むしろ4Kでもクロップ率が 低いのは望ましい。
今はメイン機にPanasonic LUMIX G9 Pro をサブ機としてOlympus E-M10MkⅡを使用しており、大いに満足しています。
G9 Pro を選択した理由
・防塵防滴でどんな時でも使用できる。
・ボディー上部に液晶があり、ファインダーを覗かずに設定の確認が可能。
・メガネをしていてもファインダーが見やすい。
・クロップ無しで4K60P、Log撮影(オプション)ができる。
Lumix G9 Pro , Olympus M.Zuiko ED 12-40 f2.8 pro

Lumix G9 Pro , Olympus M.Zuiko ED 12-40 f2.8 pro

マイクロフォーサーズ機はフルサイズ機に押されて過小評価されているように思います。使う目的が明確になっている人には頼もしい相棒になると思います。
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